噛み合わせ治療による脳への刺激や、姿勢の改善、摂食・嚥下等口腔機能の
維持や改善を行うことで、認知症や寝たきりの方の身体に好影響を与えます。
お口の中を清潔に保ち細菌を減少させるためには歯の有無にかかわらず、口腔ケアを習慣づけましょう。

歯周病と全身の関わり

歯周病菌は、口腔内にとどまらず、歯肉の血管を通して簡単に血液中に入り込み菌血症を起こします。細菌が出す毒素や炎症物質が全身に回り、各臓器にも様々な悪影響を及ぼし、その発症や進行のリスク因子になることが明らかにされています。歯垢（プラーク）をしっかり取り除き、お口の中全体を清潔にしておくことは、歯周病の予防のためだけではなく、全身の健康を保つためにも極めて大切なことなのです。

歯周病が影響を及ぼすといわれる主な疾患

• □ 脳梗塞
• □ 心内膜炎
• □ 誤嚥性肺炎
• □ 動脈硬化

• □ 糖尿病
• □ 心筋梗塞
• □ 低体重児出産・早産
• □ 骨粗鬆症

お家で簡単セルフケア ： 歯を健康に保つための4つの習慣

01

汚れのつきやすい場所を
意識してブラッシング

歯周病、むし歯予防に欠かせない毎日のブラッシング。磨き残しがあるとプラーク（歯垢）が付着しむし歯などの原因に。正しいブラッシングで汚れのつきやすい場所を重点的に磨くことがポイントです。

02

歯みがき ＋ 「歯間ケア」

歯ブラシだけでは歯間の歯垢まできちんと磨けないことも。「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を併用するとプラークを効率良く取り除くことができます。歯の状態に合わせたアイテムを使い分けながら、毎日のケアを始めましょう。

03

ダラダラ食べや間食は控え
規則正しい食事を　

むし歯の原因となる細菌は「糖分」をエサに増殖し「酸」を作り、歯の表面を溶かします。唾液の働きで再び歯が修復されますが、飲食するたびに歯の表面は酸性になるため、間食が多い人ほどむし歯になりやすいです。甘い食べ物や間食は控え、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

04

よく「噛む」ことで
健康なカラダへ

「噛む」行為は、全身の健康に繋がる様々なメリットがあります。噛むことは食べ物の消化を助け栄養を取り入れるだけでなく、脳の発達を促したり、がんなどの病気の予防にも効果があるといわれています。しっかりと噛むように心がけましょう。

毎日のセルフケアはもちろん、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを行うことで、歯周病やむし歯の予防・再発を防ぐことに繋がります。
お口の状態は一人ひとり異なりますので、自分にあった歯磨き指導やフッ素塗布など専門的なケアをしてもらいましょう。